初期状態では、必要のないdaemonも立ち上がってしまっているので、
必要のないdaemonは切っておくほうがよいでしょう。
daemonの切り方としてはいくつか方法があります。
1) chkconfigを使う。
rootになってchkconfigとコマンドを打つと
[root@hostname /root]# chkconfig
chkconfig version 1.1.2 - Copyright (C) 1997
Red Hat Software
このソフトは GNU Public License の下で自由に配布を行うことができます.
使用法:
chkconfig --list [name]
chkconfig --add <name>
chkconfig --del <name>
chkconfig [--level <levels>]
のような画面が現れます。
chkconfig --listと打つと
[root@hostname/root]# chkconfig --list
canna 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
keytable 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
crond 0:off 1:off 2:off 3:off 4:on 5:off 6:off
・・・
のようにbootで立ち上がるdaemonがONかOFFかという状態が
一覧となって現れますので、
runlevelと打って現在のrunlevelを確かめ、例えば、それが5であれば
chkconfig --level 5 crond on
などのようにON,OFFをすればよいと思います。
2)ntsysv を使う。
xを使える環境であれば、ntsysvを使うのもよいと思います。
rootになりntsysvと打てば、設定画面が現れるのでON,OFFした
daemonにカーソルを移動し適宜変更するとよいでしょう。
3)シンボリックリンクの名前を変える。
各runlevelで、起動するか起動しないかという情報は、
/etc/rc.d/rc*.d/
の下にあるK11portmapなどのシンボリックリンクで制御されています。
例えば、runlevelが5である場合、/etc/rc.d/rc3.d/の下にある
ファイルを見、S11portmapであれば、portmapを実行し、
K11portmapであれば、portmapを起動しません。
したがって、例えば現在のrunlevelが5でportmapを止めたい場合には
mv S11portmap K11portmap
などのようにすることで、立ち上がるdaemonを変更することができます。
(追記) 3の方法は取らない方がよいようです。LinuxはSやKなどの後にある数字によって、サービスを立ち上げる順番とサービスを停止する順番を決めているのですが、起動と停止でその順番は異なっています。例えば、chkconfigなどで起動と停止を切り替えてみるとS85httpdはK15httpdのように変化します。3の方法を取るとその順番が相応しいものにならない可能性があるようです。
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