fileを送受信するためにftpサーバーを立ちあげましょう。
ftpソフトとして古くからの歴史を持っているものにwu-ftpdがありますが
Vineでは、wu-ftpdの代わりにproftpdがインストールされます。
proftpdは、webサーバーとして有名なapacheのようなものを目標にして
発展してきたそうです。
Vineをインストールした時点で、ほとんど設定は終わっているようなので
/etc/rc.d/init.d/proftpd start
としただけで、使える状態にあります。
VineでのデフォルトはStandAloneでの起動になっています。
ところで、
http://www.infoscience.co.jp/technical/proftpd/reference.html#Limit
によるとproftpdでのアクセス制限は<Directory>についてはできないようですので
アクセス制限をinetd経由で立ち上げる形にしてみます。
(本当は、StandAloneにしなくてもきちんとアクセス制限できるのかもしれませんが・・・。)
まず、/etc/proftpd.confの以下の行を変更します。
ServerType StandAlone -> ServerType inetd
次に/etc/inetd.confの下の
#ftp stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.ftpd
-l -a ftp stream tcp nowait root /usr/sbin/
#ftp stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.proftpd
のうち、下の部分。proftpdに関する部分について
#ftp stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.proftpd
->
ftp stream tcp nowait root /usr/sbin/tcpd in.proftpd
のようにコメントアウトを外しましょう。
次に、TCPWrapperでftpを許すホストを制限しましょう。
/etc/hosts.allowに
## for proftpd
in.proftpd: .hogehoge.com
in.proftpd: 1.2.3.4
in.proftpd: .192.168.1
などを書き加えれば、hogehoge.com、1.2.3.4、及び192.168.1.*からの
ftpアクセスを許可できます。
上記を設定したら、
ps aux |grep inetd
などとしてinetdのプロセス番号を確認します。
例えば、
[root@hogehoge /root]# ps aux| grep inetd
root 30482 0.0 0.1 1172 512 ? S Sep19 0:00 inetd
のような場合
kill -HUP 30482
などのようにすると、新たな設定が反映されると思います。
或いは、/etc/rc.d/init/inet restart
とすれば、一度inetdがシャットダウンされますが、新たな設定がされるでしょう。
さらにもう一つ設定が必要で、
proftpdを起動する時、/etc/shutmsg
があると
Sep 19 16:36:07 localhost in.proftpd[29285]: connect
from host.hogehoge.com
Sep 19 16:36:07 localhost proftpd[29285]: ns.domain.com
(host.hogehoge.com[1.2.3.4]) - connection refused (Maintanance in
progress) from host.hogehoge.com [1.2.3.4]
のようなメッセージが出て、接続することができません。
そのため、
rm /etc/shutmsg
などとして、これを削除すると良いでしょう。