[インストール]
バーチャルドメインを使用する場合、vpopmailを使うと良いでしょう。
(以前はvchkpwという名だったようです。)
http://www.inter7.com/vpopmail/がオリジナルのページのようです。
まずは、ソースをダウンロードしましょう。
http://www.inter7.com/vpopmail/download.html
より、ダウンロードできます。(最新版は5.0のようです。2001年11月18日現在)
/usr/local/src/以下などにダウンロードしましょう。
tarballを展開します。
cd /usr/local/src
tar zxvf vpopmail-5.0.tar.gz
vpopmail-5.0に移動して、INSTALLを読みます。
cd vpopmail-5.0
less INSTALL
グループvchkpwとユーザvpopmailを追加するように書いてあるのでそのとおりにします。
groupadd -g 89 vchkpw
useradd -g vchkpw -u 89 vpopmail
インストールの前には、/home/vpopmailが作成されていることが必要なようです。
インストールしましょう。
インストールの時、configureによって設定をいろいろと変えられるようです。
ここでは、
real.com
virtual.com
の二つがあるとして、real.comの方ではユーザIDをuser、virtual.comの方では
ユーザIDがuser@virtual.comになるようにconfigします。
また、administratorのメールアドレスも指定しておきましょう。
cd /usr/local/src/vpopmail-5.0
./configure --enable-default-domain=real.com
--enable-admin-email=root@real.com(一行で)
make
make install-strip
すると、/home/vpopmail以下にvpopmail関連のファイル、プログラムがコピーされます。
[設定]
[仮想ドメイン追加]
以上の作業が終わったら、次に仮想ドメインと仮想ユーザを指定します。
vpopmailでは、すべてのメールを仮想ドメイン上で運用するよう勧めています。
つまり、そのホストで扱うドメインがたとえ一つであっても、
そのドメインを仮想ドメインとして扱え、と言ってるわけです。
vpopmailの管理者は、ユーザvpopmailなので以下の作業はvpopmailになって行いましょう。
su - vpopmail
~vpopmail/bin/vadddomain real.com 管理用パスワード
これで、qmail関連の設定ファイル
/var/qmail/control/locals
/var/qmail/control/rcpthosts
/var/qmail/control/morercpthosts (if rcpthosts
> than 50 lines)
/var/qmail/control/virtualdomains
/var/qmail/users/assign
/var/qmail/users/cdb
が自動的に設定されます。
さらに以下のファイルが作られます。
~vpopmail/domains/real.com
~vpopmail/domains/real.com/postmaster/Maildir
...
~vpopmail/domains/real.com/vpasswd
~vpopmail/domains/real.com/vpasswd.cdb
popの認証をvchkpw経由に変えます。
daemontoolsを使用している場合
pop3サービスを止めてから
/service/pop3/runを以下のように書き換えます。
svc -d /service/pop3/
vi /service/pop3/run
==> /var/qmail/services/pop3/run <==
#!/bin/sh
exec env - PATH="/var/qmail/bin:$PATH" \
tcpserver -R -H -l0 -v 0 pop3 /var/qmail/bin/qmail-popup
\
(サーバのFQDN) /home/vpopmail/bin/vchkpw \
/var/qmail/bin/qmail-pop3d Maildir 2>&1
pop3を起動します。
svc -u /service/pop3/
[仮想ユーザ追加]
real.comで使用したいユーザを追加します。
~vpopmail/bin/vadduser user@real.com test
こうすることによって、~vpopmail/domains/real.com/配下に、
このユーザのディレクトリが作成され、Maildirも作成されます。
また、~vpopmail/domains/fbi.gov/vpasswdにも、このユーザのエントリが追加されます。
ユーザIDはuser,
パスワードはtest
になります。
仮想ドメインでも基本的には同じで
~vpopmail/bin/vadduser user@virtual.com test
とすれば、~vpopmail/domains/virtual.com/配下に、
このユーザのディレクトリが作成され、Maildirも作成されます。
この場合、
ユーザIDはuser@virtual.com
パスワードはtest
になります。
[仮想ユーザ削除]
仮想ユーザの削除は、vdeluserコマンドを使用します。
このコマンドに続けて、削除したいユーザ@ドメインを入力するだけ
~vpopmail/bin/vdeluser user@real.com
[仮想ユーザパスワード変更]
これにはvpasswdコマンドを使用します。
~vpopmail/bin/vpasswd user@real.com
こうするとパスワードを確認を含めて二回聞かれます。