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DNS(Domain Name System:ドメインネームシステム) DNSは、ネットワーク上にあるコンピュータのドメイン名をIPアドレスに変換したり、逆にコンピュータのIPアドレスをドメイン名に変換する働きをします。 この変換のことをコンピュータの世界では「マッピング」或いは「マップ」と呼びます。 マッピングのうち、ドメイン名からIPアドレスへの変換のことを「順引き」といい、IPアドレスからドメイン名へと変換するマッピングを「逆引き」といいます。 例えば、www.mm-labo.comというドメイン名から219.163.200.67というIPアドレスに変換するのが順引きであり、逆に219.163.200.67というアドレスからwww.mm-labo.comを対応付けるのが逆引きになります。 DNSを行うサーバーのことをDNSサーバー或いはネームサーバーといいます。 ネームサーバーは、その管理階層にあるドメインについて、そのドメイン情報を管理します。この管理階層は、DNSの世界ではゾーンと呼ばれ、実際のネットワークでは各階層ごとにネームサーバーがおかれています。
特にルート部分に設置されているサーバーのことをルートネームサーバーと呼びます。 ルートネームサーバーは、世界中に13個存在しています。それぞれの段階で名前解決が出来ない問い合わせは、最終的にルートネームサーバーに問い合わせが行われるため、ルートネームサーバーはDNSでもっとも重要なサーバーであり、これらのサーバーが運用を停止すると世界中の全てのコンピュータへのドメイン名でのアクセスが不能になります。 ルートネームサーバーが13個用意されているのは、複数のDNSが何らかの理由によって運用を停止しても他のサーバーで補完できるようにするためです。 ルートネームサーバーには、jpやcom、orgなどのようなドメイン名を管理しているネームサーバーのアドレスが登録されており、新しくドメインを追加するときには、ルートネームサーバーの設定が変更されることになります。 ルートネームサーバーの下にある階層のネームサーバーには、その下の階層のネームサーバーやホストのIPアドレス情報が入っています。ある階層にあるネームサーバーは、その下の階層であれば、新しいホスト名を設定したり、サブドメインを利用する事が出来ることになります。 このように管理しているドメインについて、その管理権の一部をその下の階層に移管していくことでネットワークの管理負荷を分散していくことになります。
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