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IPアドレスとホスト名 TCP/IPでは、ネットワークにつながっている各コンピュータを識別するために、コンピュータにIPアドレスと呼ばれるアドレスを設定し、そのアドレスによってコンピュータを区別し、通信を行っています。 しかし、人間がこの32ビットの数字列をそのまま覚えるのは大変です。そこで、TCP/IPが開発された初期の頃から、コンピュータの世界ではホスト名と呼ばれるコンピュータ名をIPアドレスの代わりに用いてきました。 ユーザは、IPアドレスの代わりに通信したい各コンピュータに名づけられたホスト名を入力します。すると、そのホスト名がコンピュータの中で自動的にIPアドレスに変換され、通信が開始されるのです。 この機能を実現するため、UNIX系OSではホスト名とIPアドレスを対応付けるhostsと呼ばれるファイルが利用されています。 このファイルは現在のUNIX系OSにも存在します。 各コンピュータは、自ホスト内にあるhostsファイルを参照し、IPアドレスをホスト名とを対応付け、その対応にあうIPアドレスを持つコンピュータにデータを送信することになります。 ところで、インターネットの起源は、もともとARPANETというネットワークだと言われています。 ARPANETが設立された頃はネットワークにつながっているコンピュータはとても少なかったので、当初はSRI-NICと呼ばれる団体がhostsファイルを、一括管理し、ネットワーク上に公開していました。 しかし、ネットワークにつながるコンピュータが増えるにつれて、一団体でホスト名やIPアドレスの登録や変更を管理することが困難になりました。そこで考え出されたのがDNSになります。
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