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IPアドレスとポート番号 IPアドレスが、コンピュータの世界の住所であるとすれば、ポート番号とは、その家にいる人々の名前のようなものだといえるでしょう。例えば、誰かに手紙を送る場合とコンピュータのサーバーにデータを送る場合には以下のような対応が見られます。 手紙を送る時、私たちは住所と宛名を記述します。住所が同じであっても、手紙の宛名を違えることで送信する相手を区別し、目的の人に手紙を届けているはずです。ポート番号もそれと同じで、IPアドレスが同じ(つまり、住所が同じ)でも、ポート番号が違う(つまり、宛名が違う)データを送った場合には、それらのデータをコンピュータ上で、違うアプリケーションへのデータだと区別して処理することができるようになるわけです。 コンピュータ上に立ち上げられた各サーバーアプリケーションは、特定のポート番号を見張っています。この見張りは、リクエストが来るか来ないかによらず、サーバーを立ち上げている限り常に行なわれています。クライアントがポートに接続した段階で、サーバーとクライアントとの間でデータのやり取りが開始されます。 実際には通信の識別は、あて先のポート番号だけでなく、次のようないくつかの情報を認識し、それを区別しながら行なわれています。
上記のように、コンピュータ上では各サーバー、クライアントは送信元のIPアドレスや送信元のポート番号も見てデータを区別されています。そのため、同じサーバーへの接続であっても、それらのアクセスが別の通信であることが識別できることになるわけです。
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