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IPアドレスとプライベートアドレス プライベートアドレスとは、その名の通り、外部のネットワークに必ずしも接続する必要のないコンピュータの為にローカルネットワーク内でプライベートに使用することのできるIPアドレスです。 プライベートアドレスはローカルで自由に使うことが出来ます。 既に記述したようにインターネットに接続されているホストには、必ず、一意に定まるIPアドレスを設定する必要があります。もし、仮に同じIPアドレスがネットワーク上に複数存在すると、ネットワーク内に同じ住所を持つコンピュータが二つ存在することになり、送信したいデータが目的のホストではなく、別のホストに届けられてしまう可能性があります。そのため、インターネットに接続されているホストには、必ず一意に定まるIPアドレスを割り当てる必要があるわけです。 しかし、外部と通信する必要がないような場合、例えば、ローカル内だけでネットワークを組む場合には、外部と通信できるIPアドレスをコンピュータに設定してしまうのは、IPアドレスが枯渇している現在、非常に無駄なことだといえます。そこで、できるだけIPアドレスを有効に利用できるように考え出されたのが、プライベートアドレスなのです。なお、このアドレスを利用した場合、ネットワークの情報が外部に届くことはありません。 プライベートアドレスとしては、以下のようなアドレスが用意されています。 10.0.0.0 〜 10.255.255.255 (10.0.0.0/8):クラスAネットワーク×1 172.16.0.0 〜 172.31.255.255 (172.16.0.0/12):クラスBネットワーク×16 192.168.0.0 〜 192.168.255.255 (192.168.0.0/16):クラスCネットワーク×256 これらのアドレスは、ネットワークのアドレスとして自由に使用することが出来、外部に接続が出来ない以外は通常のIPアドレスと全く同じように使用できます。 なお、同一LAN内で通信を行なうためには、同一ネットワーク内では、これらアドレスは各ホストにユニークに割り当てる必要があります。また、現在では、NAT(Network Address Translation)と呼ばれる技術を用いることで外部と通信することも可能になっています。
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