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IPアドレスとサブネットマスク クラスが決定されると、IPアドレスはネットワーク部とホスト部が決定します。 例えば、クラスAの場合には上位8ビット(クラス識別ビットの0を除けば7ビット)、クラスBの場合には上位16ビット(クラス識別ビットの10を除けば14ビット)、クラスCの場合には上位24ビット(クラス識別ビットの110を除けば21ビット)がそれぞれ、ネットワークアドレスとなるわけです。 ところで、IPアドレスは全体で32ビットの数値列ですので、クラスAのホスト部は24ビット、およそ、1600万台強のホストを、クラスBでは65000台ほどのホストを繋ぐことができることになります。しかし、実際問題として、同じネットワークに1600万台、或いは、65000台ものホストをつなげるなどということが実際に起こりうるでしょうか?恐らくそんなことはないはずです。 つまり、クラスAやクラスBは、そのまま使うには、あまりにも無駄が多いことになります。コンピュータ技術が発展するにつれ、ネットワークにつなぐホストも増えてきたため、IPアドレスは徐々に枯渇するようになってきました。 その過程で、クラスA、クラスBなどのネットワークをより有効に利用できるように、考え出されたものが、サブネットマスクです。 サブネットマスクとは、IPアドレスをクラスAやクラスBなどのクラス単位の分割ではなく、より細かく区切ることができるようにするための識別子です。サブネットマスクでは、各クラスによって決定されるホスト部を、サブネットワークアドレス部として、利用することで、更に細かいネットワークに分離できる仕組みです。 サブネットワークでは、IPアドレスは、2つの識別子によって表されます。 一つは、もともと存在していたIPアドレス。そして、もう一つが、そのIPアドレスのネットワーク部の長さを示す、サブネットマスク(ネットマスク、サブネットワークマスク)です。 ネットマスクは、上位ビットから連続している必要があります。例えば、128.1.5.100の上位26ビットがネットワークアドレスである場合の例を以下に取り上げてみます。 サブネットマスクの表し方には二通りあります。 一つは以下のようにサブネットマスクをそのまま記述する方法です。 IPアドレス 128.1.5.100 ネットマスク 255.255.255.192 ネットワークアドレス 128.1.5.64 ネットマスク 255.255.255.192 ブロードキャストアドレス 128.1.5.127 ネットマスク 255.255.255.192 もう一つは、以下のように、IPアドレスの後ろに/を入れ、ネットワークアドレスが先頭ビットから何ビットまでかを記述する方法です。 IPアドレス 128.1.5.100/26 ネットワークアドレス 128.1.5.64/26 ブロードキャストアドレス 128.1.5.127/26 上記の記述方法の場合、IPアドレスの最後が0であれば、その0を省略して記述することが出来ます。例えば、IPアドレスが、172.52.0.0で、ネットマスクが16の場合、 172.52/16 のように記述することもできるということです。
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