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博士号とは
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私が博士課程で学んだもの
| 博士号への道のり:私は何者? | 「博士号への道のり」の対象読者
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私が博士課程で学んだもの私の博士課程生活のうち、研究生活を一言で言えば、 ”論文を投稿(Submit)しては、不採録になる(Rejectされる)” ことの繰り返しだったといえるでしょう。 お前のやっていることにはまるで価値がない。 という意味のことを(直接的、婉曲的には別として)言われたことは一度や二度ではありません。 まったく自慢になりませんが、うちの研究室で、私は断トツのReject回数を誇ります。 そして、いよいよ自慢になりませんが、今でも、ぶっちぎりで研究室のReject王です。 (今、まさに書いている、この文章も、Rejectを受けた翌日の朝に書いています。) 投稿した論文のすべてが出版されていたら、私の業績はさぞや輝かしいものになっていたことでしょう。 論文業績を見ると、私の査読つき論文の業績が、2005年以降に集中しているのが分かります。 私の博士後期課程の入学は2003年4月です。 2005年以前に出版しなかったのはなぜなのか。 それは決して私が論文を投稿しなかったからではありません。 修士の頃から、私の論文は"投稿してもRejectされまくった"からです。 (だから、業績がなかなか出ないということの不安、や、つらさ。は、とても良く分かります。) 世の中には、実際、Rejectをほとんど食らわないで博士を卒業される方もいます。 (うちの先輩も多くはそうです。) しかし、私の書いた論文ですんなり通ったものは、国際会議でも一本しかありません。 大抵、一度はかならずRejectされています。 博士課程を通して、私のReject回数は10回以上にはなるでしょう。 でも、論文がそこそこな感じに仕上がると、たまには通ることもあるということが分かりました。 それは、本を出版社に持ち込んだり、企画を立案するときと似ているなぁ。と思います。 私が博士課程で学んだもっとも大きなものは、"Rejectされても傷つかない心"。です。 そして、Reviewerに何を言われようが、直せるところを直したら、また投稿し続けるということ。です。 それが、研究者にとって、そして、ほかの多くの場合に、一番重要なことだと、僕は思います。
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