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「生きて死ぬ智慧」(柳澤桂子、堀文子)、書評生きて死ぬ智慧(知恵ではない。)は、少し前、Amazonでトップを走っていたベストセラー。 般若心経の現代語訳という触れ込みの本である。 自分と他人という二元ではなく、一元で考えるという仏教独特の考え方は、日本人の死生観に割りとあっているのであろう。 感覚的にすんなりと入る。 文章としては、般若心経の内容が、一つ一つ丁寧に解説されていて、読みやすいかも。 僕自身、般若心経にそれほど詳しくはないのだけれど、般若心経の説くところは非常に深い。(むしろ、どうとでも解釈できる。といった方がいいのだろうか。) そのため、本書も般若心経そのものではなく、筆者である柳澤桂子さんの死生観や解釈が色濃く出ていると思う。(般若心経に限らず、実際のところ、どんな訳本でもそうなのだけれど・・・)
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