「インコは戻ってきたか」(篠田節子)、書評
「カノン」、「贋作師」、「絹の変容」と立て続けに読んでいる篠田節子さんの作品。
篠田節子さんは「女たちのジハード」で第117回直木賞を受賞している。
女性誌の編集者と、カメラマンが、旅行の取材のためにキプロスに向かい、紛争を通して、島の現実を知る。
最初は、女性の仕事振りを追う話なのかと思っていたのだけれど、途中から紛争の話になる。
女性自身の退屈な日常に対する倦怠感に関する記述と、戦争に関する記述とでテーマが二分されており、どっちが主要なテーマなのかの判断は、ちょっと難しい。
基本的に、篠田さんのつむぎだす物語には、
長く生きる。ということではなく、何かを残す。ことに価値を置く。
という共通した美学があるように感じられる。
それは、ものかきとしての篠田さん自身の姿勢なのかもしれない。
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インコは戻ってきたか
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内容(「BOOK」データベースより)
“究極のハイクラス・リゾート東地中海の真珠キプロス島”女性誌の編集部員響子の海外取材は、このキャッチコピーのようにいくはずだった。だが実際は限られた予算と日程をやりくりする、カメラマンとの二人旅。そして風光明媚で文化遺産に恵まれた島は、民族と文化が複雑に交錯する紛争の地でもあった。39歳、夫も子供もいる女に訪れた、束の間の恋。圧倒的なリアリティをもって迫る長編小説。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
篠田 節子
1955年、東京都八王子生まれ。東京学芸大学卒。90年「絹の変容」で第三回小説すばる新人賞を受賞。96年「ゴサインタン」で第一〇回山本周五郎賞、97年「女たちのジハード」で第一一七回直木賞を受賞
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