「嘘つき男と泣き虫女」(アランピーズ、バーバラピーズ)、書評
本書は、全世界で700万部を売り上げた話を聞かない男、地図が読めない女の続編である。
前著は極論ではあるのだが、言われてみると納得できる部分が多々あり、非常に面白かった覚えがある。
本書では、タイトルにある女が泣き虫である理由や、男がうそつきである理由。或いは、女の評価システム。男や女の魅力判定テストなど、前著にならった形でさまざまな視点から、男と女の違いを解説している。
本書は、前著に比べて性的な問題により踏み込んでいて、既に述べた男と女の魅力判定テストを初めとして、男や女が異性のどの部分に魅力を感じるかなどを比較的細かく取り上げている。
しかし、前著に比べ、その極論が更に若干進みすぎている感があり、残念ながら前著ほどインパクトのあるところは少なかった。男はこう。女はこう。という決め付けをどのラインで引けば本として面白くなり、どのラインで引くと違和感を感じるのか、それはとても微妙なラインだと思う。
前著の方は面白かったので、どちらも読まれていない方は前著だけでも読まれるとよいと思う。
また、なぜそう思うのかはわからないのだが、本書が読み手として想定しているのは、女性である気がした。
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嘘つき男と泣き虫女
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原始時代、人間の男は狩りで食糧を調達し、家族を危険から守り、女は子どもを育て、住みかを守っていた。だから男の脳は狩猟に必要な空間把握や集中力にすぐれ、女の脳は他人と関係を築くための言語能力が発達した。ところが男女の役割が複雑化した現代では、男女の脳の構造的な違いが人間関係の悩みを引き起こしている、というのがアランとバーバラ・ビーズ夫妻の主張だ。男女間のトラブルの原因を脳の機能の面から解き明かした夫妻の前作『話を聞かない男、地図が読めない女』は、世界的な大ベストセラーになった。
その続編にあたる本書には、男と女の間に生じる誤解や摩擦の実例とその原因がユーモアたっぷりに紹介されている。たとえば「どうして男はいい年になってもおもちゃに夢中なのか」──空間能力を発揮しやすい男の脳は
音が鳴ったり、光が点滅したり、部品が動くものに夢中になるから。「なぜ女は口うるさいのか」──女の脳は言葉を口に出し、文句を言いやすい構造になっているから、といった具合だ。
「女はしゃべりすぎる、ぐちっぽい、泣き虫」、あるいは「男は話をしない、下品、嘘つき」といった代表的な異性への不満については、科学的な理由を解説するとともに、状況を改善する具体的なアドバイスをしてくれる。人格や相性の問題だと思っていた恋人や配偶者とのトラブルが、実は男女の生理的違いによるものだとわかれば、冷静に対策をたてられるというものだ。異性をより深く理解し、心を通わせたいと思っているすべての老若男女にすすめたい。(栗原紀子)
日経BP企画
*嘘つき男と泣き虫女*
世界的なベストセラーになった『話を聞かない男、地図が読めない女』の続編。男女の恋愛関係にもつれが生じるのは、すべて生物学的な特徴がもとになっているというのが本書の主張だ。女が涙を流すのは涙腺が緩みやすいからであり、男の嘘を見破るのは声色の変化を敏感にかぎつけられる神経が発達しているからだという。
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