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「ウォーターボーイズ」(矢口史靖)、書評ウォーターボーイズは、男子高校生のシンクロナイズドスイミングを取り扱った物語である。 たった一人の水泳部員や根性無しのバスケットボール部員など半端な男子高校生がふとしたきっかけからシンクロナイズドスイミングに出会い、それを練習し、文化祭で発表するまでの物語で、妻夫木聡氏が主演した映画としてテレビなどのメディアにも紹介された。 粗筋だけ見ると一見色物のように思え、あまり見る気がしなかったのだけれど、実際に映画を見た人に話を聞いてみると期待していた以上に面白かったという噂をよく聞いた。 そんな折、たまたま、図書館で見つけたので借りて読んでみた本である。 映画ウォーターボーイズを監督した矢口史靖氏自らが執筆、イラストを担当しており、そのせいなのか、物語は映画的なプロットで書かれている。 文章で分かりにくいところもイラストを見るとすぐに分かるように工夫されている。(しかも、結構味がある) どたばたではあるけれど、支離滅裂ということも無く、本でも十分に楽しむことが出来た。 映画も見てみようかと、思わせるに足る本だったといえる。 なお、もともと、この物語は埼玉県立川越高校水泳部がモデルになっているそうである。
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