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「Bで生きる経済学」(森永卓郎)、書評これからの日本は経済的に見て、超階級化が進む。 森永卓郎さんは、その階級をA、B、Cという三つのクラスで呼んでいる。 クラスAは年3億円以上稼ぐ。いわゆるスーパーエリート。 クラスBは年収300万円ほどの、多くのサラリーマンが占める階級。 クラスCは年収100万円ほどの、フリーターやパート階級。 このうち、Aにのし上がるのはとても大変になるので、Bになることを目指して幸せに暮らそうというのが本書の趣旨である。 Bで生きることを強調するために、Aであることがいかに大変かを力説。 また、Bであるためにはそれほど努力はいらず、時間的に余裕ができるという。 が、Aで生きることは、本当に大変なのだろうか?Bで生きることは本当に楽なのだろうか? 実際のところ、忙しいBもいれば、時間のあるAもいる気がするのだが。 本書は、それを暗黙のうちに認めた本になっている。
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