「白夜行」(東野圭吾)、書評
白夜行は、東野圭吾の小説で、文庫で850ページにも及ぶ長編。
が、その長さを感じさせない面白さである。
物語は1973年に起きた一人の質屋の殺人事件から始まる。
物語は、殺された質屋の息子、桐原亮司と容疑者の娘、西本雪穂を中心に描かれる。
桐原亮司と西本雪穂は、一見、まったく違う人生を歩む。
ただ、2人の周りには、しばしば暗い事件が起こる。
むしろ、暗い事件の周りには、必ず2人がセットで関係しているのだ。
すごいのは、2人の間の直接的なかかわりや心理描写は一切描かれないこと。
その裏に隠された陰謀が、状況や行動の描写だけで描かれていくのだ。
どうやら、2006年にTBSでドラマ化されたらしい。
が、あらすじを読んだ限り、物語はだいぶ違うものとして描かれているようだ。
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白夜行
(文庫)
白夜行
(単行本)
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メタローグ
前作「秘密」で、温かくて切ない物語を紡いだ東野圭吾が、今回は読む者の心を冷え冷えと切なくさせる。 1973年に起こった質屋殺しがプロローグ。最後に被害者と会った女がガス中毒死して、事件は迷宮入りする。物語の主人公は、質屋の息子と女の娘だ。当時小学生だった二人が成長し、社会で“活躍”するようになるまでを、世相とともに描ききる。2人の人生は順風満帆ではなく、次々忌まわしい事件が降りかかる……。当然ミステリーだから謎が隠されているわけだが、真相は途中で暗示されてしまう。しかし謎の存在などどうでもよくなるほどのスケールの大きさが読後に残る。(石飛徳樹)
出版社/著者からの内容紹介
19年前の大阪の質屋殺し。迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。絶望の白い光の中、魂の荒野を行く男と女を、叙事詩的スケールで描く傑作ミステリー長篇。
(解説・馳 星周)
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