|
|
「ハリーポッターと炎のゴブレット」(J.K.ローリング)「ハリーポッターと炎のゴブレット」は、「ハリーポッターと賢者の石」に始まるハリーポッターシリーズの第四弾である。一年に一冊出版されるハリーポッターシリーズは、実際の世界と同様に一冊で一学年ずつ年齢が上がっていくため、本書「ハリーポッターと炎のゴブレット」ではハリーは四年生になっている。 本書では、ハリーポッターシリーズ初の上下巻になり、全1000ページを超える大著になった。 あとがきによれば、原書は「ハリーポッターと賢者の石」の三倍の厚さであるそうだ。 物語自体もその長さに相応しく、かなりの広がりを見せ始めている。 世界クィディッチ選手権。他の学校の存在。各国の魔法使いの登場。 魔法の世界は、マグルの世界と同じような広がりをもっているようだ。 本書では、数百年ぶりにホグワーツ他、2つの魔術学校を巻き込んだ合同魔法対抗戦が開かれる。 ゴブレットとは国語辞典によると、脚付きのグラスのこと。 タイトルの炎のゴブレットは、その対抗戦の選抜のために用いられる。 ハリーの年齢が上がるにつれて、物語中の危険性は徐々に増し始めている。本書では、物語はただのファンタジーではなく、死や裏切りなどの闇の面も色濃く見せ始めている。 今後、その世界観はどのような広がりを見せるのだろうか。 あとがきによると、次回作のタイトルは、「ハリーポッターと不死鳥の勲章」だそうである。
|
Copyright(C) 2002 - Mitsuharu Matsumoto All rights reserved.