|
|
「はだしのゲン」(中沢啓治)この文章を書いているのは7月の末なので、もうじき原爆記念日になる。 そういう時期的なものもあって、一度読んでみたいと思っていた「はだしのゲン」を読んでいる。 とても有名な本なのに、今まで読んだことがなかったのだ。(たしか子供の頃、映像では見た覚えがある。) 全10巻中、まだ、3巻までしか呼んでいないのであるが、読みながら書評を追加していこうと思う。 はだしのゲンは、言うまでもないが、戦争末期の広島を描いた、戦争漫画である。 この漫画は下手な小説よりも生き生きと戦争の現実を描写している。 戦争のむごさ、原爆の悲惨さ、などの描写はもちろんのこと、戦争に反対すれば非国民といわれたり、在日朝鮮人が差別されていたことなど、戦争の時期、実際にあって今も忘れてはならない歴史的な問題が、主人公ゲンを中心にして身近な出来事として描かれている。 まだ、僕自身、10巻全部読んでいるわけではないが、一度は読むべき本だと思う。
|
Copyright(C) 2002 - Mitsuharu Matsumoto All rights reserved.