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「話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く」(アラン ピーズ バーバラ ピーズ)「話を聞かない男、地図が読めない女」は、比較的前にベストセラーになった男女の行動の違いについての考察書である。 2000年の発売当時、かなりのベストセラーになったのだが、最近、文庫が出て、また売れ出しているようだ。 本書の著者はアラン ピーズ氏とバーバラ ピーズ氏という夫婦であり、自分たちの経験も少し入っているように感じられる。 男は、一度に一つのことしか出来ず、女は、いくつものことを同時にできる。 男は、問題が起こったとき、その解決策を求め、女は、問題が起こったとき、ただ、自分の話を聞いて欲しいと思う。 女は、空間把握能力がないために、地図を読むことが出来ず、縦列駐車が苦手だ。 男は、女から問題を聞いたとき、解決策を提示しなければならないと思うので、女の話を最後まで聞かない。 など、面白いテーマが幾つか並んでいる。 上記が、本書が「話を聞かない男、地図が読めない女」というタイトルになっている理由である。 そして、上記のような男と女の違いを理解して、理解しあえないお互いの考え方を少しでも理解しようというテーマで書かれている。 実際、男と女というカテゴリーで、二つの性の能力そのものを分けることは危険ではある。 が、男女の脳に実際に違いがあるかどうかは別問題として、それを考慮して読めば、読み物としては、かなり面白いと思う。
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