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「HELP!」(久美沙織)自身も小説家であり、本サイトでも作品(罪と罠へのアドレス、何がなんでも作家になりたいなど)を取り上げている鈴木輝一郎さんのホームページで見つけ、読んでみようと思った一冊。 鈴木輝一郎さんのサイトでは、手放しで絶賛されていた。 上九一色村ならぬ、下九一色村で殺人らしきことや麻薬事件らしき事件、徳川埋蔵金らしきエピソードがなんとなく発覚し、そして、下九一色村という設定そのままのほんわかした雰囲気の中、いつの間にかなんとなく解決する。 最初読んだとき、一度に沢山の人物が出てきて状況を理解するのに若干時間がかかった。 初出もミステリ雑誌のようなので、これはミステリなのか?と思いきや、実際にスリルあふれる事件が起こることはまったくない。 ほんわかとした、おもしろい小説。 搾乳ヘルパー、牧場主というちょっと変わった人物、環境設定で、読ませきる技術がすばらしい。 作者である久美沙織さんは、ドラゴンクエストやMOTHERなどといったゲームの小説化も手がけていらっしゃるようだ。 ドラゴンクエストは、多分、何冊か読んだことがある。 調べてみた感じ、ものすごく多作な小説家であられるようだ。
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