ギリシア人の物語 - 新しき力 塩野七生
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「ギリシア人の物語III - 新しき力」(塩野七生)、書評

 ギリシア人の物語IIIはフィリッポスとアレキサンダー大王の物語。

 ギリシアの中でも辺境の国であったマケドニア王国が中心となる物語となる。

 20代から32歳で死ぬまでにインドまで制圧したアレキサンダー大王。

 わずか10年足らずの間にペルシャを制圧し、インドにまで迫り、会戦では一度も負けなかった。

 という歴史上でも類を見ない人物。大王と呼ばれるだけのことはある。 

 あとがきによると塩野さんの最後の歴史長編になるらしい。

 ヨーロッパの歴史は学生の頃はあまりピンと来ていなかったのだけれど、塩野さんのおかげでだいぶ興味を持てるようになった。

 今、学習中の人も、かつてあまりピンとこなかった人も、歴史観を深める意味でもおすすめである。

  

ギリシア人の物語 - 新しき力

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内容紹介

塩野七生 最後の歴史長編は「永遠の青春」アレクサンダー大王を描く圧倒的巨編! 混迷のギリシア世界を弱冠二十歳で統一し、ペルシア帝国制覇へと向かったマケドニア王アレクサンダー。トルコ、中東、中央アジアを次々と征服し、ついにはインドに至るまでの大帝国を築きあげるも三十二歳で夭逝――。夢見るように生き、燃え尽きるように死んだ若き天才、その烈しい生涯に肉薄した歴史大作。 本文より 考えてほしい。なぜ、彼だけが後の人々から、「大王」(The Great)と呼ばれるようになったのか。なぜ、キリスト教の聖人の名でもないのに、今でもキリスト教徒の親は子に、アレクサンドロス(英語ならばアレクサンダー、イタリア語ならばアレッサンドロ、略称ならばアレックス)という名をつける人が絶えないのか。その理由はただ単に、広大な地域の征服者であったからか。それとも、他にも、愛する息子にこの名を与えるに充分な、理由があるのか。なぜアレクサンドロスは、二千三百年が過ぎた今でも、こうも人々から愛されつづけているのか、と。

内容(「BOOK」データベースより) 夢見るように、炎のように―永遠の青春を駆け抜けたアレクサンダー大王。32年の短くも烈しい生涯に肉薄した、塩野七生最後の歴史長編。


  
 
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