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「ゴキブリ大全」(デヴィッド・ジョージ・ゴードン)、書評ゴキブリ大全、その名の通り、ゴキブリの生態から、種類、撃退法などを記したゴキブリに関する書籍である。 筆者であるデヴィッド・ジョージ・ゴードン氏は、生物学者であり、動物園や水族館のアドバイザーもしているそうだ。 ゴキブリ。それは四億年前から、ほとんど形を変えていない生きた化石の一つである。 ゴキブリの体には昆虫の脳に当たる神経球が、頭と尾の二箇所にある。そのため、頭を取り除いても、出血を抑えれば、飢えて死ぬまでの数週間生き続けることができるそうだ。(恐らく栄養を与えることが出来たら、この時間はもっと延びるのだろう。) 一口にゴキブリといっても、世の中には非常にたくさんのゴキブリがおり、もっとも巨大なものでは、端から端まで17センチ以上もあるものから、小さいものでは、2.4ミリメートルのゴキブリまで、多種多様な種類がいる。 その生態も、陸に住むもの、水陸両用のもの、空を飛べるもの。など様々で、一般にイメージしているゴキブリは、ごく一部のものでしかない。 ゴキブリを含め、昆虫は地球上でもっとも成功した生物の一つであるが、本書はその思いをますます深めさせる一冊であった。
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