｢陰日向に咲く｣(劇団ひとり)、書評
「陰日向に咲く」はタレント劇団ひとりの処女小説。
一つ一つの物語は短編だが、出てくる人物がそれぞれにつながっているオムニバス形式の小説。
物語中には、いろいろな伏線がはってあるので、2度読み直しても面白いだろう。
いわゆるベストセラーになった本だけれど、話題だけの本ではなく、前評判で、内容的にもかなりいいという評判を聞いていた本。
実際読んでみると、いわゆるタレント本ではなく、一般の小説家が書いたものだと思って読んでも十分に読むに耐えるレベルの本である。
いい意味で期待を裏切られる。小説家としてのセンスをかなり感じる本である。
また、何か発表されたらまた是非読んでみようと思う。そういうレベルの小説であった。
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陰日向に咲く
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内容（「MARC」データベースより）
お笑い芸人・劇団ひとり、衝撃の小説デビュー! 「道草」「拝啓、僕のアイドル様」「ピンボケな私」ほか全5篇を収録。落ちこぼれたちの哀しいまでの純真を、愛と笑いで包み込んだ珠玉の連作小説集。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
劇団ひとり
1977年千葉県生まれ。父の仕事の関係で幼少期をアラスカで過ごす。1992年デビュー。コンビ「スープレックス」を結成するが2000年解散。ピン芸人として再出発後、総勢十名のキャラクターを演じる一人芝居で注目される。映画「嫌われ松子の一生」やTVドラマ「電車男」等で俳優としても活躍。『陰日向に咲く』が初の著作であり、処女小説となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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