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「開放区」(木村拓哉)、書評開放区はSMAPで活躍なさっている木村拓哉氏のフォトエッセイ集である。 僕自身は、本書が出版され世間で話題になってはじめて読んだのだけれど、どうやら、1995年から2003年まで8年間も続いていたエッセイであるらしい。載せられている写真も、髪の長いものから、短いものまでさまざまな写真が収録されている。 基本的には、恋愛や家族、SMAP、仕事などといったテーマを決め、そのテーマについて思うところを書いていくという形のエッセイである。 2,3ページのエッセイの間に自身の写真が収録されていて、キムタクファンにはその辺も魅力的なのかもしれない。 誰もが自分のことをキムタクとして知っているような状況。 公共の人物として、プライベートまで踏み込まれてしまう現実。 キムタクという商品がメジャーになっていることは、タレントとして至極ラッキーなことなのだろうけれど、その反面、誰にでも知られているというのはかなりつらいだろうなとも思う。 本書の中でもそれには触れられているが、基本的に自分はラッキーであると思う。というポジティブな内容になっている。 文章自体は、しゃべり口調が途中に混じったりして統一感に欠けているが、特殊な環境にある人なりの悩みや苦しみは分かるだろう。 キムタクファンであれば写真も沢山載っており、購入するのもよいかもしれない。 エッセイとしては、特筆すべき点はそれほど多くない。 写真集としてきれいなものに仕上がっており、全体的にさわやかであったという印象であろうか。
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