金持ち兄さんの王道―専門家をカモにする人・される人
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タイトルだけを見ると、いかにも「2匹目のドジョウ」を狙った本だが、じつは著者独自の切り口と経験から投資の王道を説いた、良質な1冊である。
『金持ち父さん貧乏父さん』以降、投資の心構えや手法を書いた本は数多く出ているが、そのほとんどは著者の成功体験を後付けで論じたものである。本書もまた、著者の成功体験に基づいて投資の王道を論じているが、その内容は類書にはない、極めて斬新なものである。著者は、32歳で7件の不動産を取得。そのうちローン残債なしの不動産が5件、家賃収入からの不労所得が年間780万円を超えるという若い小金持ち。徹底研究の末、見つけ出した自動車購入の鉄則を、不動産にも応用し、見事に投資家として成功をおさめている。
類書ではなぜか述べられていないが、投資対象となる株や不動産も、じつは「需要と供給」で価格が決まる。著者はこの「需要と供給」のゆがみに目をつけ、「一定の層に絶大な人気があるのに、一般的でないため価格が低い」物件を売買して富を築き上げた。中古車市場や不動産市場から得た知見は必読である。
また、「専門家を過信しない」という、金持ちならだれでも知っている王道も説いている。そして、専門家に任せていいのは、「情報の提供」と「労働」だけである、といった、勝つための基本的な心構えを示している。
長期で大きく儲ける方法を述べた本ではなく、あくまで売買の手法を中心に説かれているため、どちらかと言えば短期投資向けの本である。だが、それだけに不況下でも役立つ、貴重な1冊と言えるだろう。(土井英司)
内容(「MARC」データベースより)
投資の先生は、ある中古車屋のおやじだった! 32歳でローン残債なしの不動産を5件所有、家賃収入が780万を超える金持ち兄さんがどんな投資でこれらを手にし、成功をおさめたのかをすべて語る。
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