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「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法」(ロバートキヨサキ)、書評本書は、金持ち父さん貧乏父さんに始まるロバートキヨサキ氏の金持ち父さんシリーズの第五弾だ。 実際に、金持ち父さん貧乏父さんを書き始めた時期、彼が持っていた資産などが明かされている。 本書によると、1994年時点での氏の不動産からの不労所得は10万ドル前後だったようだ。 実際のところ、金持ちという観点で見れば、それはたいしたお金ではない。 しかし、彼はそれをきっかけにして金持ち父さんというキーワードを武器に新たなビジネスを築き上げたのだ。 それから数年で、金持ち父さんプロジェクトは急速に拡大し、氏は現在では数億ドル規模のビジネスを抱えている。 金持ち父さんという言葉を一つのブランドにしているビジネスセンス。 金持ち父さんシリーズを広告塔として、様々なシリーズ商品を売っているビジネスセンス。 これらを利用することで、いかにして世界的にメジャーになるのかを、実例として見せている。 一つの本をきっかけに築き上げた、これらのビジネスこそが、書籍の中で述べられている氏の考え方の実際的な例である。 本書の内容よりも氏の販売戦略を観察することこそ、金持ちとして成功するための道そのものなのではないだろうか。
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