「風の谷のナウシカ」(宮崎駿)、書評
映画「風の谷のナウシカ」とその原作となった漫画「風の谷のナウシカ」では、内容が全く違うと以前から聞いていた。
しかし、残念なことに近くの図書館では漫画を扱っておらず、長い間、手にすることが出来なかった。
数日前、どうしても風の谷のナウシカの原作を読みたくなって、昼から東京に出て7巻セットをまとめて買ってきた。
そしてその日の午後は、買ってきたナウシカを読みながら一日を過ごした。
読んでおいてよかった。読み終わって、すぐにそう思った。
風の谷のナウシカは、映画と原作では全く違う物語だ。
映画化された風の谷のナウシカは、本書のうちおよそ2巻までの内容で、映画では登場しないトルメキア本国の王子や王、また、巨人兵以外にヒドラなどと呼ばれる人造生物も登場し、映画よりも非常に大きな世界観を見せている。
巨人兵は、映画のように王蟲を倒すために使われる訳ではなく、7巻まで重要な役割を果たす。
トルメキアの姫であるクシャナも原作の方では物語のキーとなる人物として登場する。
宮崎駿氏が13年かけて完結させた原作風の谷のナウシカ。
まだ、一回しか読んでいない僕は、多分、そのテーマの全てを理解していない。
これからも何度も読んでいくうちに、きっと感想が変わっていくことだろう。
風の谷のナウシカは、そんな様々なテーマを含んだ漫画なのだ。
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風の谷のナウシカ 全7巻セット
―アニメージュコミックスワイド判
風の谷のナウシカ
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風の谷のナウシカ
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Amazon.co.jp アニメーション作家、宮崎駿の名を広く世の中に浸透させた映画『風の谷のナウシカ』の原作コミック。
アニメーション雑誌「アニメージュ」に1982年2月号から連載が始まるや、可憐だが芯が強く行動力のある女性主人公ナウシカをはじめ、「王蟲」などの巨大で不気味な蟲(むし)たちの存在、そしてそれらを取り巻く壮大で奥深い物語世界を精緻に描いて、ファンの間でたちまち話題になった。
「火の七日間」と呼ばれた世界大戦から1000年後、地球は、毒ガスを吐き出し、不気味な蟲たちが徘徊する「腐海」と呼ばれる森に覆われようとしていた。ナウシカは、腐海のほとりにある「風の谷」の族長の娘である。ある日、風の谷に、蟲たちに襲われた1隻の商船が不時着したところから物語は始まる。それは軍事大国トルメキア王国と、それに対抗する土鬼(ドルク)諸侯国との泥沼の戦乱の始まりでもあった。ナウシカはひとり風の谷の命運を背負って、その戦いに飛び込んでいく。
連載中に映画化が決定し、折からのエコロジーブームと絡み合って社会現象にまでなった。映画化されてからも連載は続き、たびたび中断しながら、1994年3月にようやく完結にこぎつける。実に13年も費やした大作となった。
映画では描かれなかった物語の終盤、ナウシカは風の谷ばかりでなく、生き残った人類の存亡をかけて戦いつづけていく。腐海の謎が明らかにされ、未来への道筋が示されたとき、読者は言いしれない感動に包まれる。日本の漫画を語るうえで、いまや欠くことのできない「古典」になったといえるだろう。(文月
達)
出版社/著者からの内容紹介 ●セットケース入り 映画原作となった宮崎駿のオリジナルコミック。
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