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「キノの旅―The beautiful world」(時雨沢恵一)、書評キノの旅は、研究室の子に教えてもらって、読み始めた時雨沢恵一のライトノベル。 基本的に、1つの物語の中で主人公キノはひとつの国を訪れる構成になっている。 これは、面白い。 主人公のキノは基本的にはいい人なのだけれど、かといって、完全な善というわけでもなく、割とクールでドライ。 この世界には小国がたくさんあって、多数決の国、人の痛みが分かる国。など、各国はそれぞれにいろいろな特徴を持っている。 一見いいことに思えたり、善だと思えることでも、厳密に正しく実施されてしまうと実は大変なんだよー。ということがクールに描かれていて、さりげなく深い。 当たりだったシリーズである。
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