キノの旅 時雨沢恵一
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「キノの旅7―The beautiful world」(時雨沢恵一)、書評

 時雨沢恵一のライトノベル。キノの旅のシリーズ7作目。

 今回は、旅をしているときのキノだけでなく、旅に出る前の段階のキノの物語が含まれている。

 2代目キノが師匠の下で生活をし、まだ、受け継いだキノという名前を受け入れられなかったとき。

 自分の名前をxxxxxとして認識していたとき。

 自分のことを、まだ、私、と呼んでいたとき。

 そして、自分の名前をキノとして受け入れるとき。

 そのエピソードが、エピローグとして、本書の中で語られる。

  

キノの旅7

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内容(「BOOK」データベースより)
―モトラド(注・二輪車。空を飛ばないものだけを指す)の反対側で、運転手が草の上に座っていた。両足を前に出して、後ろに手をついて、そして空を見上げていた。春の暖かい太陽に、蒼い空を背景にいくつかの雲が流れていく。運転手は十代中頃で、短い黒髪に精悍な顔を持つ。黒いジャケットを着て、腰を太いベルトで締めていた。―人間キノとモトラドのエルメスは“動いている国”に出会い入国する。その“動いている国”が進む先には“道をふさいでいる国”があった(「迷惑な国」)。他全8話収録。短編連作の形で綴られる、新感覚ノベル第7弾。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
時雨沢 恵一
1972年生まれ。2000年に電撃文庫でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  

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