|
|
「高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院」(水月昭道)、書評高学歴ワーキングプアは、いわゆる博士号を取得した人のその後の就職問題を扱った書籍。 いわゆるオーバードクターの問題は、このところ急速に加速していて、特に博士号の習得が困難な文系の博士の就職問題は深刻である。 私自身、今年度、職探しをする身だったので、研究職の採用の厳しさは実感としてよくわかる。 近年、文部科学省は博士号取得者を増やすべく、博士後期課程進学の優遇制度を加速させているのだけれど、研究者のポストはほとんど増えていない(むしろ、少子化の影響で減る傾向にある)ため、研究職につきたいと思っている人にとって非常な激戦になっているのだ。 おそらくは博士号取得者の企業への道筋を太くする。というのが、文部科学省・大学双方にとってのもっとも有力な選択肢なのだろうけれど、企業側としての意向や博士号取得者本人の嗜好などの問題もあって、なかなか根付いていないのが現状。 私自身、この問題については当事者になるので、その問題や進路計画などをまとめてみたいところである。
|
Copyright(C) 2002 - Mitsuharu Matsumoto All rights reserved.