「くちびるに歌を」(中田永一)、書評
くちびるに歌をは、中田永一というか乙一さんの小説。
夏のNコン(NHK全国学校音楽コンクール)を目標に長崎県西部の五島列島に住む中学生たちの日々を描いた小説である。
Nコンで実際にテーマ曲になったアンジェラアキさんの手紙が出てくるなど、事実を小説化したものなのかという気にもなるが、基本的にフィクションであるようだ。
読みやすい小説である。
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くちびるに歌を
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内容紹介
書店員さん大注目作家・中田永一最新作!
長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の松山先生は産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ、元神童で自称ニートの美しすぎる臨時教員・柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。
それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。夏のNコン(NHK全国学校音楽コンクール)県大会出場に向け、女子は、これまで通りの女子のみでのエントリーを強く望んだが、柏木先生は、男子との混声での出場を決めてしまう。
一方で、柏木先生は、Nコンの課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。提出は義務づけていなかったこともあり、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた--。
【編集担当からのおすすめ情報】
すでに多数の作品を出されているある有名作家の別名義・中田永一氏の最新作になります。中田氏は、08年に「百瀬、こっちを向いて」で、単行本デビューし、各紙誌の年感ベストテンでランキングするなど高い評価を得ています。
内容(「BOOK」データベースより)
拝啓、十五年後の私へ。中学合唱コンクールを目指す彼らの手紙には、誰にも話せない秘密が書かれていた―。読後、かつてない幸福感が訪れる切なくピュアな青春小説。
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