「口笛吹いて」(重松清)、書評
本書「口笛吹いて」のテーマは、「勝ち組と負け組」だと思う。
そして、ほろ苦い思い出を抱えながら、諦めを伴って生きている負け組の人生を切り取っている。
数少ない勝ち組が華々しく取り上げられる一方で、そこには数多くの負け組がいる。
勝ち組、負け組というくくり自体は、あまり好きではないけれど、実際に、そういう状況があることは紛れもない事実だ。
その数多くある苦い経験の一部分を、当事者とは別の人間が観察し、切り取る。
そんな視点で統一された短編集である。
「舞姫通信」や「隣人」などを読んだときにも感じていたこと。
重松清氏は、悲しみ、諦め。などといった「ほろ苦い感情」の取り扱いが、とてもうまい作家だと思う。
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口笛吹いて
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内容(「BOOK」データベースより)
子供のころのヒーローに二十六年ぶりに会ってみたら…。切なくほろ苦い大人の邂逅を描いた表題作他、現代を見事に活写する四篇。
内容(「MARC」データベースより)
「自分勝手な思い出のために、人を使うなよ。」 26年前に別れた少年時代のヒーローとの切なく苦い再会を描いた表題作をはじめ、「タンタン」「かたつむり疾走」など、現代を活写する5篇を収録。
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