「口からうんちが出るように手術してください」(小島直子)、書評
筆者の小島直子氏は、幼い頃の小児麻痺のために重度の障害者となっている。
しかし、不自由なのは、身体的なものだけで、精神的にはごく明るい普通の女性だ。
本書は、氏の幼い頃からの人生を振り返った一種の自叙伝である。
とはいえ、口語体で書かれたその文章はどちらかというと日記に近い。
障害者の生活は、実際、苦労が多い。なによりも辛いのは、プライバシーが保てないことだという。
タイトルの「口からうんちが出るように手術してください」という言葉は、生活の中で特に問題になる排泄問題の解決への氏の心からの願いなのだ。
とはいえ、本書の内容はタイトルから想像していた深刻なものではなくて、むしろ、不自由な生活を送りながら、どのようにしてポジティブな生活を送っているか、どのような思いで生きているかについて思いのたけを述べている。
障害者の苦労は、実際のところ、なかなか分からないので、本書のような実際の障害者の方の書かれた本は、障害者の方々の生活を知るためのよい教材となるだろう。
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口からうんちが出るように手術してください
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ダ・ヴィンチ 冗談ではない。口だって体の中と外をつなぐ穴の一つにすぎないのだ。障害者の多くが悩んでいる排泄の問題を真っ向からとらえ、ボランティアに支えられた生活、障害者の本当の意味での自立、また心のバリアフリーについて、明るく記している。
(ダ・ヴィンチ2000年7月号「今月の注目本100冊」 CopyrightcMEDIA FACTORY 2000.All
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内容(「BOOK」データベースより) 本書からはADL(身辺自立度)的には最重度に分類されてしまう、一見、自分の権限を全部委譲しているかのようなナオコが、みごとに近代の自立概念を超えて、自他のハーモニアスなケア関係をのびやかに、日々楽しんでいる様子が、伝わってくる。
内容(「MARC」データベースより) 9時とうんちと日記の話、カエル式大掃除、足がタイヤになっただけなのに、叶わない夢はない…。ADL(身辺自立度)的には最重度に分類されてしまう障害者ナオコが楽しみながらパワフルに生きる毎日とは?
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