メディチ家殺人事件 塩野七生
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「メディチ家殺人事件」(塩野七生)、書評

 メディチ家殺人事件は、塩野七生さんの小説でフィレンツェの大貴族だったメディチ家で起きた殺人事件をめぐる物語である。

 久しぶりの塩野さんの小説。

 この殺人事件は実際にあった殺人事件のようで、フィレンツェが共和制からトスカーナ大公国へとつながる専制君主制に移るきっかけとなった事件の模様。

 なので、殺人事件の主犯は歴史に詳しい人ならすでに知っているのだろうけれど、私は詳しくないので知らないままに読んだ。

 ローマ人の物語なんかだと歴史の流れというか、大枠をとらえる歴史小説という感じであったが、本書はイタリアの当時のフィレンツェという枠組みで起こる人間模様を描いた小説という感じであろうか。

 私としては、犯人よりも、宿屋の主人の実際が一番意外であった。

  

メディチ家殺人事件

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内容(「BOOK」データベースより)
ルネサンスの残照に映え、イリス(あやめ)の花香る都フィレンツエに、妖しく燃えた若き貴族マルコと遊女オリンピアの恋。陰謀の刃先がメディチ家の暴君アレッサンドロに迫る…。「聖マルコ殺人事件」に続く著者会心の歴史サスペンス・ロマン。

  
 
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