｢宮本武蔵｣(司馬遼太郎)、書評
剣豪宮本武蔵を描いた書籍としてもっとも有名なのは吉川英治さんの書いた「宮本武蔵」であろう。
スラムダンクなどで有名な井上雄彦さんの「バガボンド」なども吉川英治の宮本武蔵を原作としている。
しかし、同書は、僕の中で何度も挑戦しては挫折している本のひとつである。
どうも波長が合わないらしいのだが、いずれ、読みきりたいものだと思っている。
本書は、司馬遼太郎さんによる同名の小説。
主人公である宮本武蔵を、特に英雄として祭り上げようとしているわけではなく、いやなところも含めて、リアリティのある人間としての宮本武蔵の生涯を追っている印象。
大雑把にでも宮本武蔵の生涯を理解できたので、自分としては比較的満足した一冊であった。
司馬遼太郎さんの文体に慣れているせいか、僕の中では読みやすかった一冊である。
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宮本武蔵
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内容（「BOOK」データベースより）
生涯に試合うこと六十余度、勝利を得ざることなし―剣の道を極め、「兵法者」の頂点に立ちながらも、「軍学者」としての仕官を求めて果たし得なかった稀代の剣客・武蔵。その自負と屈託を、「天才が往々にして持ついやらしさ」を見据えつつ、鮮やかに描き出す。
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