「長靴をはいた猫」(シャルルペロー)、書評
「長靴をはいた猫」は「赤ずきん」、「シンデレラ」などをまとめた「過ぎし昔の物語と教訓」の中に収められた有名な昔話である。
昔、あるところに、粉屋と三人の息子がいた。
粉屋はとても貧しく、財産といえば粉ひき小屋とロバと猫しかもっていなかった。
だから、粉屋が死んだとき、その財産は三人の息子に分けられた。
長男には、粉ひき小屋が、次男には、ロバが、そして、三男には、猫が分けられた。
一番、損をしたように思える三男。
しかし、その猫はとても賢くて、飼い主のために、一肌脱いで三男を出世させてくれるのだ。
一番、損したように思えた遺産が一番、良い遺産だったという話。
猫がしゃべり、長靴をはいて、王様にはったりをかます。という発想。
物語を作れる人を見るたびに、純粋によくこういうアイディアを思いつくものだな。いつも思う。
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長ぐつをはいたネコ
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内容(「BOOK」データベースより)
まずしい粉屋がしんだとき、すえのむすこがもらったものは、一ぴきのネコだけでした。がっかりしているむすこに、ネコはいいました。「ご主人、わたしに、ふくろをひとつと長ぐつを一足、用意してください」と…。世界中で親しまれているシャルル・ペローの童話に、イタリアの若手画家が清新な絵をそえた、楽しい昔話絵本です。
内容(「MARC」データベースより)
貧しい粉屋が死んだとき末の息子がもらったものは1ぴきのネコだけでした。息子にネコはいいました。「ご主人、わたしに長ぐつを一足用意してください」。世界中で親しまれている昔話に若手の画家が新しい息吹を吹き込む絵本。
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