｢汝みずからを笑え｣(土屋賢二)、書評
「われ笑う、ゆえにわれあり」以来、立て続けに出されている土屋賢二さんのユーモアエッセイのひとつ。
文庫版では、単行本にはなかった助手（を名乗る女性）のあとがきが追加されているので、文庫の方がお勧めかもしれない。
特にこれまでのエッセイと何が異なるということもなく、深く考えず、時間つぶしに笑って読むとよい本である。
どの本も面白いのだが、どの本も同じテンポ、同じロジックの面白さで書かれているため、どの本にどのネタが載っていたのかは、すぐに忘れてしまう本でもある。
読んだことも忘れながら読むと、何度も楽しめ、一冊でも済むし、かえってお得かもしれない。
１０冊の違う本を買って読み通しても、本書に書かれているように１つの本を１０冊買って読んでみても、結果はあまり変わらないかもしれない。（少なくとも、土屋教授に入る印税は変わらない。）
まぁ、そんな感じである。
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汝みずからを笑え
(文庫)
汝みずからを笑え
(単行本)
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出版社/著者からの内容紹介
みずから笑い者になっている著者が説く「笑い者」への道
人はどんなことを信じ、どんなことを疑うのか？ 深遠なテーマを「笑い」に包んで哲学する、ご存じ土屋センセイのエッセイの数々！！
内容（「BOOK」データベースより）
「本書を手に取っている人にいいたい。あなたは幸運だ。千載一遇のチャンスといってもいい」(まえがきより)。その理由とは(笑)?「文章の書き方」「日本の夫のジレンマ」「こうすれば景気はよくなる」「中年女が最高」「柴門ふみに反省を求める」などなど、深遠なテーマを「笑い」に包んで哲学する、ご存じ土屋センセイのエッセイ集。
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