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「なぜ企業はシェアで失敗するのか−経営を誤らせる占有率神話」(リチャード ミニター)、書評本書のいいたいことは、要するに一つだけである。 シェア重視戦略は企業にとって決して良いものではなく、利益重視戦略に切り替えるべきである。 聞いた瞬間、Amazonを思い出す内容であった。 シェア重視戦略とは 仮にある分野でシェアをとれば、その商品に対して、よりコストを削減できたり、価格を支配したりできる。 だから、まずは利益を度外視してシェアをとるべきなのだ という戦略のこと。 200Pに渡り、その証拠となるデータを数字的に取り上げている。 まずは、利益を重視するというのは正直企業にとって自然な発想に思えるのだけれど、Amazon以外にも既存の多くの企業がシェア戦略をとっているのは意外だった。 企業の目的はまずは利益を上げることである。企業の使命はそれに始まり、そして、それに終わるのだ。 とにかく、それを強調した一冊であった。
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