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「ネクスト・ソサエティ― 歴史が見たことのない未来がはじまる」(P・F・ドラッカー)、書評P・F・ドラッカー氏は、「断絶の時代」などで知られる有名な経済学者である。氏は、多くの企業でコンサルタントを行なっており、90歳を過ぎた今も精力的に活動をなさっている。 本書は、1990年代後半から、2000年前半にかけて、氏がいくつかの雑誌に寄稿した論文原稿をまとめたものである。 そのため、内容を一言でまとめることはむずかしいが、大まかに言えば、2000年以降の経済に対する氏の私見を述べたものであり、特に大きな問題として取り上げられているものとしては、先進国で起きている少子化の問題と産業構造の移行の問題が挙げられるであろう。 1970年代から始まった肉体労働者から知識労働者への移行のために、上司と社員との関係が上下関係から、同列の関係になっていること。 そして、その専門性のために、労働者は、会社ではなく、仕事により忠誠を尽くすようになるということ。 その過程から、現在、最も伸びている産業として、氏は人材派遣業に注目している。 ドラッカー氏(恐らくは、訳者である上田惇生氏)の文章とのうまさは秀逸であり、その内容の難しさにもかかわらず読みやすい。 が、それら問題に対処するために個人として具体的にどうすればよいのかはよく分からない。 それは、現状を解説するための本には仕方ないことなのだが...。 お金を稼ぐ/ネット収入とその報酬-サイドビジネスによる副収入 講座
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