「日曜日の夕刊」(重松清)、書評
重松清氏は「口笛吹いて」や「舞姫通信」、「隣人」などの作品で知られる直木賞作家。
本作は直木賞作家重松清氏の短編集である。
本書のテーマは、夫婦や親子、恋愛など多岐に渡る。
人は、もっとも近い関係なのに深いところでは触れ合えなかったり、或いは、そのときだけの出会いなのに、深いところで触れ合えたりする。
性格があわない。
自分のことを思ってくれない。
生活のだらしなさが許せない。
様々な不満を持ちながらも、僕たちは人とともに生きていく。
この短編は、人を見捨てるのではなく、最終的に人とともに生きようとする。
だから、多分、どんなに暗いテーマでも、読了後にはさわやかな感触が残るのであろう。
人が自分と一緒に生きてくれることに、僕たちはきっとすごく感謝すべきなのだろう。
相手もきっとそんな不満を持ちながら自分と一緒に生きようとしてくれるのだから。
|
日曜日の夕刊
(単行本)
日曜日の夕刊
(文庫)
↑ご購入は、こちらからどうぞ。
内容(「BOOK」データベースより)
ひさびさに家族全員揃った日曜日の夕方、ちょっと照れくさくなったお父さんが、日曜日には夕刊がないことを知りつつ「えーと、夕刊は…」なんてつぶやいてしまう、そんな気持ちにささやかなエールを贈らせてもらいます。現実の夕刊が哀しいニュースで埋め尽くされているからこそ、小さな小さなおとぎ話を、12編。微笑んでいただくための短編集です。
内容(「MARC」データベースより)
キャンディーの包みは皺を伸ばして重ねる。休日のスケジュールは時間の流れも、盛り沢山の内容も、コストも旅行会社に売り込めるほどの出来。そんなチマ男と相性の合う女の子は…。『サンデー毎日』連載の短編小説を収録。
|
|
Amazonは本のオンライン販売で世界的に有名なオンラインショップです。
現在では、書籍だけでなく、CD、DVD、ビデオ、ソフトウェア、TVゲームなども販売しています。
|
|
Boopleは、日販IPSが運営する本のオンラインショップです。
豊富な在庫量を売りにしており、書籍在庫45万点を誇っています。Boople = Book
+ Peopleという名前の通り、書籍に特化して販売を行なっているようです。
|
|
e-BookOffは、古本販売で有名なBookOffのオンラインショップです。
古本屋ですが新書も多く取り扱っており、Amazonで在庫のないものでも扱っていることがあります。より安く書籍を購入なさりたい方には、お役に立つかもしれません。
|