「ニワトリを殺すな」(ケビン・D・ワン)、書評
本書のメッセージは、一つ。
それは、
失敗を教訓として生かせるのであれば、それは失敗ではなく、失敗した者を責めるようでは、本当に優れたアイディアは出ない。
ということ。である。
にわとり。は群れの中の1羽が血を出していると、寄ってたかってその傷をつついて死に至らしめる。という。
本書では、その「にわとり」を失敗したものを責めるだけの人間社会のたとえとして使っている。
成功を加点するのではなく、失敗を罰する会社が、どれほど創造性を減退させるか。
また、ただ大きなミスをすることなく過ごそうとすることが、アイディアの種をどれほどつぶすのか。
失敗を恐れ、失敗を犯そうとしないような会社の状態こそが、経営者が最も避けるべき事態である。という本書の主張は多分、正しい。
それは、会社的にというのもそうなのだけれど、人が生きている実感を味わうためにも重要なことなのではないだろうか。
けれど、多分、そうなる可能性が一番高い会社ほど、そうなってしまっても、ある程度、大丈夫なことが多い気がする。
(本書の主人公ジェームズが前にいた銀行などもその例なのだろう。)
本書は、本田宗一郎さんをモデルにして書かれているらしい。
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ニワトリを殺すな
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日経BP企画
*ニワトリを殺すな*
ニワトリは、群れの中の1羽が血を出していると、寄ってたかってその傷をつついて死に至らしめる残酷な生き物なのだという。実は、業績の悪い会社は、傷ついたニワトリを殺すように失敗した人を責めるだけで生産性の全くない会議ばかりしているというのが著者の主張である。
そんな企業の1つだったある銀行からメーカーへの出向を命じられた主人公のジェームスが、その銀行とは経営スタイルが180度違う経営に触れ、そのメーカー経営者の考え方に染まっていく様を描いた1冊。モデルはホンダの創業者、故本田宗一郎氏である。
随所に本田氏の名セリフがちりばめられ、名経営者の人の使い方がよく分かる。ニワトリを殺す企業に勤める人には胸のすく1冊だ。
(日経ビジネス2003/4/14Copyrightc2001日経BP企画..Allrightsreserved.)
出版社/著者からの内容紹介
「ニワトリを殺すな」という不思議なメッセージに隠されたものは__。本田宗一郎がすべてのビジネスマンに贈る、「創造のための7つの教え」。仕事の壁にぶつかったとき読む本。
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