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「LATEX文書&デザイン指定ユーザー便利帳」(松本光春)、書評本書は、「UNIXユーザーコマンドリファレンス ユーザー便利帳」、「PowerPointスライド&プレゼン ユーザー便利帳」に続き、私が担当した秀和システムの「ユーザー便利帳」シリーズ第3弾です。 この本を作成した動機は、実のところ、非常に個人的なものです。 コンピュータで文章を書く。というと、WORDなどのワープロソフトやテキストエディタなどを使うのが普通だと思います。(私も基本的にこれらのツールを使っています。) けれど、ある限定された用途。の場合、これらのツールでは物足りなくなる場合があります。 そのもっとも顕著な例の一つが、論文のように数式を使うような文章を書くときです。 数式の中には、時々、特殊な記号が出てきます。 数式番号を自動的に振ったり、参考文献や目次を作りたくなったりします。 LaTeXを使えば、このようなことを非常に簡単に実現することができます。 そして、レイアウトのことを考えなくても、非常に美しい文書を作成することができるのです。 LaTeXで文章を書くとき(特に数式を書くとき)には、ワープロソフトのように文章をそのまま打ち込むのではなく、コマンドで数式の命令を書きます。 そのため、ときどきしか、使わないようなコマンドは往々にして忘れてしまいます。 本書を作成したそもそもの動機は、そういうときに、ぱぱっと調べられるLaTeXのリファレンスがほしいなぁ。ということでした。(私の肩書きの一つは大学の研究者で、大学の研究者の一番重要な仕事は、多分、論文を書くことなのです。) つまり、本書は、ほとんど、自分自身の要望を解決するために作られているということです。 このような動機のために、本書は、既にLaTeXを日常的に使っている人。を想定して書かれています。 そして、そのような人があることを書きたいときに、必要なコマンドを引く。という形で使ってもらえれば幸いです。 ユーザー便利帳シリーズは、A4をちょうど縦に半分に折った作りになっていますので、おそらくは、そういうリファレンス用途にふさわしい大きさなのではないかと思います。 本書の記述が、少しでも、皆様のお役に立てば幸いです。
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