「リトルハッカー 「ハッカー」になった子供たち」(ダン・ヴァートン、山形浩生、守岡桜)、書評
リトルハッカーは、システムをクラックしたり、ウィルスなどを開発した経験を持つ十代のコンピュータ少年、少女たちの経歴を、インタビューとともに紹介していく一冊。
つまり、リトルハッカーというよりは、リトルクラッカーという様相の書籍。
実際にシステムをクラックしている人間がどのような人なのか、という雰囲気を知ることができる本である。
リトルハッカーに当てはまる人は、必ずしも、一般にイメージされるコンピュータおたく。というわけではない。
登場する人物は、スポーツマンだったり、かわいい女の子だったり、明るい少年だったりする。
けれど、たまたま、それとは別の、ハッカーとしての顔を持っているだけなのだ。
本書の中で、あるひとりが述べているが、問題は技術そのものではなく、それを利用する人の姿勢なのだと思う。
知識が深まるほど、それを利用できる人の力は増える。
とても、コンピュータに関する知識の習得スピードは、ほかの知識に比べてもとても早い。
だから、そのスピードに精神を追いつかせるのが、とても難しいことに思えるのだ。
早く知識を習得させる。ことが勉強としての教育の目的だけれど、習得を早くするほど、その知識に精神を追いつかせるのが難しくなる。
そのジレンマをどうやって解決するのか。なかなか難しい問題である。
|
リトル★ハッカー
「ハッカー」になった子供たち
↑ご購入は、こちらからどうぞ。
出版社/著者からの内容紹介
「ハッカー」の素顔 in the U.S.A.
疲労したアメリカ社会とインターネットが生み出した
新たな世代の子供たち=ティーンエイジ・ハッカー
その意外な素顔に迫るノンフィクションの傑作。
【概要】
本書は現代のアメリカで、インターネットのアンダーグラウンドに足を踏み入れてしまった、ティーン・ハッカーたちの実生活の物語です。登場するティーンエイジャーたちはセキュリティ分野で功成り名を挙げたハッカーではありません(Nlogの作者であるHDムーア[第8章]あたりは例外でしょう)。ほとんどが、ふとしたことからスクリプトを使ったウェブ改ざんにハマってしまったようなごく普通の少年たちです。
どこにでもいる少年が、なぜそもそもハッキングに手を出したのか? どんな成長過程を過ごしたのか?
ハッキングにどんどんのめりこんでいった内的/外的な要因は何だったのか? そしてその結果として何を見つけたのか? 詳細な取材によって、これまであまり顧みられることの無かった「アメリカのごく普通のコンピュータオタク」の実像が、興味深い8つのストーリーにまとめられています。
本書を通して、安易に「ハッカー」とひとくくりにされがちな少年が抱えているさまざまな葛藤、そして現代の平均的なアメリカ家庭に広がるいくつかの問題を垣間見ることができます。その意味では、疲労した「アメリカ」の姿をティーン・ハッカーという側面から切り出したノンフィクションとも言えるでしょう。
内容(「MARC」データベースより)
疲労した米国社会とインターネットが生んだ新世代の子供たち=ティーンエイジ・ハッカーの意外な素顔に迫るノンフィクション。これまであまり描かれてこなかった「悪い」ハッカーの事例を詳しく説明する。
|
|
Amazonは本のオンライン販売で世界的に有名なオンラインショップです。
現在では、書籍だけでなく、CD、DVD、ビデオ、ソフトウェア、TVゲームなども販売しています。
|
|
Boopleは、日販IPSが運営する本のオンラインショップです。
豊富な在庫量を売りにしており、書籍在庫45万点を誇っています。Boople = Book
+ Peopleという名前の通り、書籍に特化して販売を行なっているようです。
|
|
e-BookOffは、古本販売で有名なBookOffのオンラインショップです。
古本屋ですが新書も多く取り扱っており、Amazonで在庫のないものでも扱っていることがあります。より安く書籍を購入なさりたい方には、お役に立つかもしれません。
|