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「恋愛中毒」(山本文緒)、書評

 恋愛中毒には、けだるい負のオーラが満ちている。

 冷めていて、感情の起伏に乏しく、欲望もそれほどない主人公。

 愛されることに慣れていなくて、一度愛すると底なしに愛し、自分の全てをささげてしまう女。

 けれど、その愛は激しくも強烈な負のオーラに包まれ、心は静かに病んでいる。

 その心は、例えば、じっとりとした曇り空が徐々にその雲を厚くしていくかのようにその暗さを増していく。

 正直言って気が滅入るので、ネガティブな小説はあまり好きではない。

 多分、それは自分の中にもあるそういう部分が、それをきっかけにして強くなりそうな気がするからかもしれない。

 特に強く締め付けすぎてしまう傾向というのは、僕の中にもある傾向なのですごく共感してしまうのだ。

 氏の文章のうまさもあいまって、一日で読みきれた本である。

 例えば、自分の思い通りに生きながら、結局最後まで主人公を見捨てない愛人。

 腐れ縁で、主人公のことを世話してくれる友人。

 などが、本書を暗いばかりではない救いのある小説にしている。

 山本文緒氏は本作で吉川英治文学新人賞を取ったらしい。

恋愛中毒

恋愛中毒 (文庫)

恋愛中毒 (単行本)

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内容(「BOOK」データベースより)
もう神様にお願いするのはやめよう。―どうか、どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。哀しい祈りを貫きとおそうとする水無月。彼女の堅く閉ざされた心に、小説家創路は強引に踏み込んできた。人を愛することがなければこれほど苦しむ事もなかったのに。世界の一部にすぎないはずの恋が私のすべてをしばりつけるのはどうしてなんだろう。吉川英治文学新人賞を受賞した恋愛小説の最高傑作。

  
 
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