「ローマ人の物語 - 勝者の混迷」(塩野七生)、書評
ついにハンニバルを撃退し、地中海の覇者となったローマ帝国。
第3部は勝者ローマの勝者になってしまったが故の混迷を描く。
巨大になった組織の敵は、得てして外ではなく内にある。
また、巨大になりすぎたゆえに、これまでうまくいっていたシステムが働かなくなる。
その混迷の中で保守派と革新派が対立しあう時代。
公に尽くすという意志があってもかならずしもうまくいかず、
民に媚びているだけでも結果的にうまくいってしまったり。
同じことをやっても時代の流れ。生まれた時代。そのタイミングによってまったく逆の評価を受けてしまう。
歴史を読む。それは実に難しく、また、実に面白い。
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ローマ人の物語 - 勝者の混迷 (上)
ローマ人の物語 - 勝者の混迷 (下)
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内容(「BOOK」データベースより)
紀元前2世紀半ば、強大国であったカルタゴを滅亡させ、ローマは地中海世界の覇者と呼ばれるようになっていた。しかしそのローマも次第に内部から病み始める。名将スキピオ・アフリカヌスの孫であり、若き護民官となったティベリウス・グラックスは、改革を断行すべく、強大な権力を握る元老院に挑戦するが、あえなく惨殺される。遺志を継ぎ護民官となった弟ガイウスの前にも「内なる敵」は立ちはだかる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
塩野 七生
1937年7月7日、東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。83年、菊池寛賞。92年より、ローマ帝国興亡の一千年を描く「ローマ人の物語」にとりくむ。93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。99年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労賞を授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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