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「ローマ人の物語 - ユリウス・カエサル ルビコン以前」(塩野七生)、書評久しぶりに読んだローマ人の物語。 今回はかの有名なカエサルが出てくる巻で、しかもその前半部に過ぎない。 カエサルというと、ブルータスお前もか。という言葉と、来た、見た、勝った。くらいしか知らなかったわけで、カエサルという人がなぜ、殺される結果になったのか。何をした人なのか、よく知らなかった。 晩成の人で40歳以降まで莫大な借金とプレイボーイぶり以外はほとんど平凡だったカエサルが、40歳を境に急激に活躍する様子は劇的であり、政治センスも、軍事センスも、文学センスも併せ持つ才人であったことがうかがえる。
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