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「C++Builder 6コンポーネント活用ガイド&実践プログラミング (Vol.1)」(田中和明, 手塚忠則)、書評僕はプログラムが嫌いだ。もうどうしようもないほど嫌いだ。 僕よりも、うまくプログラムを書ける人が世の中にはたくさんいるし、だから、僕がプログラムを作る必要なんて全然ないように思えるから。 デバッグしていて、うまくいかない原因がわからないと、はっきり言ってうんざりする。 しかし、立場上僕はプログラムから逃れることができない。 そこで、嫌なプログラムの作業から少しでも逃れようと、なんとかして楽にプログラムできないものかといつも考えている。 今もプログラムを書かねばならなくて、この書評はそれから逃げたいから書いているのだ。 僕は物事の原理を知るのは好きだ。 だから、本を読んでプログラムの仕組みを知ること自体はとても楽しいことである。 Windows上でCを用いたプログラムを作成するには、大きく分けてVisual C++とBorland C++ Builderの二通りの選択がある。 僕は主にBorland C++ Builderの方をよく使っている。 Visual C++の方がVisual Basicのように使えたら、おそらくVisual C++の方を使っていたのだけど、かつてプログラムを作らなければならなくなった時、どうやら、Builderの方が楽できるような気がしたのだ。 本書はBorland Builder C++の参考書として、検索するとすぐに出てくる有名な本である。 僕がプログラムを嫌いな理由のひとつは、体系的なプログラムの方法というものを、まだ身に着けていないせいだと思う。 おそらく、この本をきちんと読み込めば、デバッグの順序とか、問題が起こっているところとかをもっと効率よく見抜けるようになる気がする。 嫌いなものは嫌いなので今のところ、どうしようもないのだけど、どうやってもプログラムから逃れられそうにないので、本書とか、Visual C++〈1〉はじめてのWindowsプログラミング プログラミング学習シリーズとかをもっと真剣に読んでみようと思う。 そうしていれば、いずれ、プログラムが好きになるのだろうか…。ぜひ、そうあってほしいと思う。 とにかく、本書はBorland C++ Builderを利用したい人にはきっと参考になるはずの一冊である。
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