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「C#のドリル」(松本光春)、書評C#(シーシャープ)のドリルは、私の13冊目の著作です。 今年は本を書くことはないかと思っていたのですけれど、たまたまお話をいただいたので書かせていただきました。 ソシムのドリルシリーズは、JavaやらCやらほかにもいろいろあるのですけれど、シリーズを通じて ただ、読むだけでなく、実際に手を動かして理解してもらう。 ことを基本的なコンセプトにしています。 読むだけで理解することのできる技術的な内容というのはなかなかないですが、中でもプログラムはただ読むだけで理解することがとても難しい技術の一つです。 本書では、内容を解説と演習という2つに分け、読者の方々にプログラムを例示し、また、それを実際に作ってもらうことでこの問題を解決しようと考えています。 せっかくですので本書に書いた前書きを以下に引用してみます。
C#言語はMicrosoftによって開発されたプログラム言語であり、Visual C#という開発環境がMicrosoftから無償で提供されて以来、急速に普及が進んでいます。 Visual C#を利用することで、かつては敷居の高かったWindowsプログラミングが、今、着実にその裾野を広げつつあります。しかし、これまでにプログラムに触れたことのない人にとって、プログラムに触れるということはまだまだとっつきにくいことに違いありません。本書の目的は、C#というプログラム言語に対する敷居を下げ、はじめての方にも無理のない形でプログラムの面白さやその仕組みを理解してもらうことにあります。 本書の特長のひとつは単なる解説だけでなく、それぞれの解説に付随したドリルを章末に提供していることにあります。それは、プログラムというのは、ただ漫然と”読む”作業をしているだけで、その技術を身につけることがとても難しいものであるからです。 自分が読んだ内容をきちんと理解しているか、読み飛ばしているところはないか。などといったことをドリルを解きながらひとつひとつ確認していけば、C#に対する知識がより深まり、C#でできることの多さを知ることができるようになるでしょう。本書にある問題は本文に書いてあるものばかりですので、もしわからないところがあれば、本文や巻末の解答・解説を参考に、繰り返し学習してみてください。 また、プログラムはその性質上、どうしても読むだけでは理解が難しいところがあります。実際に自分の手を動かし、プログラムを作ってみないとその動作が理解しにくいのです。そこで、本書では、C#の知識を問う問題だけでなく、実際のプログラム作成に関する問題も多数用意しています。ぜひ、実際に自分の手を動かしてプログラムを作成し、C#言語やVisual C#の仕組みを肌で体感してみてください。 ただ、文章を読むだけでなく、ドリル形式の問題を解いていくことでプログラムに関する単純な”知識”だけでなく、プログラムを作るために必要となる”書く力”が着実に身についていくはずです。 本書の記述が少しでも読者の方々のお役に立てば幸いです。
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