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「四季春」(森博嗣)、書評犀川、萌絵シリーズの最初の「すべてがFになる」に出てきた真賀田四季の幼少時代を描いた作品。 森博嗣さんは既に今年(2003年)だけで21冊の本を出されている仕事の早い作家である。 僕が読んでいる森博嗣さんのシリーズものは犀川、萌絵シリーズだけなのだが、世界観。というのが、かなりきちんとあるようだ。 既に森博嗣さんの作品は何百万部も売れているけれど、こういった世界観の広がりも根強いファンがいる一因になっている気がする。 本書、四季シリーズも全部で四部の作品になるはずで、そういったファンにはたまらないシリーズの一つになるだろう。 内容的には思考過程をトレースする形式で小説が進んでいくのだけれど、けっこう突っ走っている感じがした。 その独特な世界観は人気の元になっているのだろうけれど、本作についていうと、正直、なんだか難しくてよくわからないというのが印象である。
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