「新大学教授になる方法」(鷲田小彌太)、書評
同氏による「大学教授になる方法」はベストセラーになって、その後も長く売れている。
本書は、それを踏まえて出版された「大学教授になる方法」の改訂版。
最初に出版された「大学教授になる方法」の趣旨から大きく変わることはないのだけれど、今、売れる分野だとか、インタビューなどが入っているところが少し違うだろうか。
鷲田小彌太さん自身の苦労話なども入っているので、参考になるだろう。
大学教員になるまでの道のりは、少なくとも表向きには、より公正なものになっているようだ。
僕自身、大学にいる人間なのでよく知っているが、大学教員になるまでの道のりは基本的に長い。
その間、どうにかして生きていく術を身につける必要がある。
研究者は自分の身を買ってくれる人や場所を探し続けながら、生きている。
その意味で、研究者は職人に近い。と思う。
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新大学教授になる方法
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1991年刊行のベストセラー『大学教授になる方法』に待望の全面改訂版が登場。前作同様、大学教授になることのメリットとやりがい、就職状況、なるための方法を具体的に示している。
本書のおもしろいところは、大学教授になることのメリットやデメリット、なるための裏技などを包み隠さずに公開している点だ。メリットは「給与が保証され、休日が多い」「研究費つき」「長期留学や学会出張の名目で、遊学や名所見物が堂々とできる」「社会的に一定度の信用がある」「定年が遅い」など、デメリットは「足の引っ張り合いは日常茶飯事」「平均して、大学卒業後10年間の準備期間が必要」「少子化」などが挙げられている。また、修士課程を卒業しなくても大学教員になれる方法、サラリーマンから転身する方法、教授になるためには避けて通れない学術論文を書く方法なども記されている。海外進出を考えている人のために、アメリカの大学事情が紹介されている点も便利だ。
『大学教授になる方法』から10年たった今回の著作には、前著を読んで大学教員になったという読者の手紙が掲載されている。ここで述べられているノウハウがすべて正しいかどうかは別にして、漠然と「将来は大学で働きたい」と考えている人には参考になる。(土井英司)
出版社/著者からの内容紹介
今や“大学教授”は高校教師より“広き門”だ!“教授”志望者必読のベストセラーから10年、待望の新版登場。
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