「そして龍太はニャーと鳴く」(松原真琴, 久保帯人)、書評
「夏と花火と私の死体」、「ZOO」で知られる乙一さん、「ジハード」で知られる定金伸治さんと共に「トルコ日記」を書かれている松原真琴さんのデビュー作。
松原真琴さんは本書「そして龍太はニャーと鳴く」で、第11回ジャンプ小説大賞の入選を果たしたらしい。
ミステリィとして紹介されているみたいだけれど、僕としてはミステリィではないではないかと思う。
数百年前から生き、人語を解する猫「フェリス」を主人公とした物語。
文章は読みやすく、気持ちよい結末で、読後感がよい。
Amazonの評価は、あまり高くないみたいだけれど、僕としては結構気に入った一冊。
続きが書けそうな複線がたくさん張ってあるので続きがあるのかと思っていたのだけれど、探してみた感じ(すくなくとも今は)続編はないらしい。
結構残念である。
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そして龍太はニャーと鳴く
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出版社/著者からの内容紹介
人語を解する猫・フェリスと高校生龍太の周りで相次いで起きた怪事件。なぜか現場では猫の鳴き声が…。第11回ジャンプ小説大賞の入選作。挿絵はジャンプコミックス「BLEACH」著者の久保帯人。
内容(「MARC」データベースより)
人語を解する猫のフェリス。そしてフェリスの言葉を解する少年・竜太。竜太のまわりに、次々と不可解な事件が起こる。その場で聞こえた猫の鳴き声の正体は?
フェリスは仲間の猫の手を借りて、竜太とともに謎に挑む。
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